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資料を整理する——比較表とマインドマップ
元の情報を自分が持っているから安全に使える領域。比較表の作り方と、図を成果物にしない理由を書きました。
調べたことや読んだものを整理する作業は、生成AIが効きやすい領域です。理由は単純で、元の情報が手元にあるため、出力の正しさを自分で確認できるからです。
効く整理のしかた
| やること | 使い方 |
|---|---|
| 比較表を作る | 複数の対象を、同じ観点で並べさせる |
| マインドマップにする | 構造を図にして、抜けを見つける |
| 論点を抽出する | 長い文章から、対立している点を取り出す |
| 時系列に並べる | 経緯を整理する |
| 観点を追加する | 「他にどんな比較軸があるか」と聞く |
最後の行が、実は最も価値があります。自分が思いつかなかった比較軸を出してもらうと、検討の穴が見つかります。
比較表を作るときの手順
- 比較する対象を自分で決める——ここは自分でやる。
- 観点を自分でいくつか出す——3つでよい。
- 「他にどんな観点があるか」と聞く——ここでAIを使う。
- 採用する観点を選ぶ——全部使わない。
- 各セルの内容は一次情報で埋める——ここが最重要。
5番目を飛ばすと、表の形をした不確かな情報ができあがります。表は説得力があるぶん、誤りが混ざったときの害も大きくなります。
実際に、複数の予備校やサービスを比較する資料を作ったことがありますが、各社の条件は必ず公式ページで確認しました。AIに埋めさせた表をそのまま使うことはしていません。
マインドマップ生成
テキストや資料から、構造を図に起こすサービスがあります。使ってみて分かった向き不向きを書きます。
向いている場面
- 長い資料の全体像を最初につかむ
- 自分の頭の中の構造を、外に出して確認する
- 抜けている枝を見つける
- 人に説明するための下図を作る
向いていない場面
- 細かい正確さが要る内容(図にすると情報が落ちます)
- そのまま資料として配る(出典と正確さの確認が別途必要)
図は思考の道具であって、成果物ではないという扱いにすると、使いどころがはっきりします。
読書・視聴の整理
本や動画の内容を整理する場合、先に自分で要約してから使うのが原則です。
AIに要約させて読む → 原文を読む負荷が消える
自分で要約してからAIの要約と比べる → 拾い漏れの確認になる
後者だと、自分が何を落としたかが分かります。これは読解力の確認そのものです。
会議・打ち合わせの記録
音声からの文字起こしと要約は、実用水準にあります。ただし注意点があります。
- 録音の可否を確認する——参加者の同意なく録音しない。
- 入力してよい内容か確認する——顧客情報や機密が含まれる場合、社内規程を確認。
- 固有名詞は誤変換されやすい——人名・社名・専門用語は確認する。
- 決定事項は本人に確認する——要約の解釈がずれることがあります。
整理が「効く」理由をもう一度
この領域が安全に使えるのは、元の情報を自分が持っているからです。出力がずれていれば、元と照らして気づけます。
逆に言えば、元の情報を持っていない状態での「整理」は、整理ではなく生成です。ここを混同しないことが、この領域での唯一の注意点だと考えています。